キャラクタの作り方。

    • sirahiyo
    • 登録日 2013/5/18
    • カテゴリ ノウハウ

某所で書いた記事をこちらにも移しておきます。

この記事を書いた時、DX3のキャラクタを作成していたので、DX3を例にあげて紹介。

1. ロマンを探す
システムが分かった時点でルールブックを読み、使いたいジョブ(今回の場合はシンドローム)・スキル(今回の場合はエフェクト)・判定などをいくつか心に留めておきます。
今回の場合、シンドロームでは身体の一部あるいは全部を触手にできるエグザイルと、獣と化すことで触手を生やせそうなキュマイラ、液体触手なブラム=ストーカー、砂触手武器を作れるモルフェウス、媚薬を作れるソラリスの5種類がピンときました。エフェクトやライフパスは多すぎるので省略。あと、すぐ人外になりたがる私の性で、レネゲイドビーイングっていいよね、と思いました。

ちなみに
・人外
・触手
・脳筋フルアタッカー
・支援役
が好きという自分の傾向を掴んでおくと、2.でまとめやすくなります。

2. 大枠を決める
NPC一覧っぽいページをみれば、何がこのシステムで重要な値なのかが少し分かります。
DX3の場合は、シンドローム・ワークスとカヴァー・侵食率・年齢性別がキャラクタ把握に重要みたいです。
そこでキャラクターシートを見ると、どうやらシンドロームが大きめの枠を使っているらしいことが分かります。
キャラクターシートで大きめの枠を使っている箇所は、大体変化しやすい値か重要な値です。ルールを見ると基本的にシンドロームが変化することはないようなので、きっと重要な値なのでしょう。
ということで、シンドロームだけはルールに則って(面倒なのであまり厳密にはしない)やってみましょう。

まず、さっき「いいなぁ」と思っていたシンドロームが、それぞれ何をメインとしているかを軽く調べます。ルールブック1のP.79を読むと、能力値がどのように割り振られているか分かるので、割り振られた値が高い能力値に関連する力なんだろうなぁという推測が出来ます。
つまり、肉体に高い値が割り振られているなら物理アタッカー、社会に高い値が割り振られているなら非戦闘時に活躍したり支援が主になるような能力を獲得できるということです。
ここでロマンをとるのもいいのですが、ある程度データ的に役に立つキャラクタじゃないと動かしにくいので、そこそこちゃんと考えます。
やりたいシンドロームとデータを考えると、純粋にアタッカーをやりたいならエグザイル/キュマイラ、支援ならエグザイル/ソラリスになります。
ただしここで問題なのは、ちらっと他の面子を考えた時に、完全初心者が一人いるということです。完全初心者は考える量が少なくて済むフルアタッカーをやると仮定すると、参加人数が少ないのにフルアタッカーの数ばかり増えることになります。そうすると、セッション中にチームができないことが増えます。
ここでどうするか。
エグザイル/モルフェウスで白兵も射撃も出来るし支援もちみっと、という器用貧乏キャラにする、という選択肢が出てきました。
どちらにするかはその場のノリで決めるとしましょう。

3. 一行設定をつける
さてこの時点で、媚薬とか麻痺薬とか注入できる触手キャラか、軟硬のどちらの触手も使えるキャラという設定が出来ました。
年齢と性別は好きに決められるみたいなので、とりあえず外見は妙齢のおにゃのこにしましょう。
あと、レネゲイドビーイングになりたいので、《オリジン:》の欄をざっと見て、どんな種になりたいかを考えます。
触手触手。システムが日常の中の非日常をテーマとした現代日本を舞台としているので、いわゆるえっちい触手はファンタジーです。ここら辺から考え、別システムの「怪異」という都市伝説から生まれたモンスターのことを思い出します。
都市伝説。噂。触手の噂といったら妄想。妄想がどう噂のように散布されるか。語る。語る場所はどこか。情報収集も拡散もできるインターネット。
インターネットの触手妄想?なんだ、2chやpixivのことか。そういえば、AVとかに出てくる処女淫乱とか童貞襲いまくる女教師とかって集団妄想でキャラが立ってるようなものだよね。なんでテンプレート化やタグつけができるかといえば、共通認識だからだ。口裂け女の人物像が共通であるように。
ということで、このキャラクタは「『こんな触手を持つ淫魔のようなえろえろな女性がいたらなぁ』という人間諸君の妄想がインターネット上で広がりまた逆に濃縮されて生まれたレネゲイドビーイング」に決定。

4. キャラクタ作成
使えるように、かつロマンを忘れずにキャラクタをルールに則って作成します。
大枠が決まり設定も少しはあるため、方向性は定めやすいです。
Aさんのキャラが近接フルアタッカー、Bさんのキャラが遠距離アタッカー兼情報収集係になったので、心置きなく交渉役兼支援型にします。また、Bさんが器用貧乏に振ってくれたので、安心して極端にします。

5. 肉付け
4.でデータ的な部分が(シナリオ間ロイス以外)固まったので、後はそれ以外の部分、つまり設定部分を詰めていきます。
レネゲイドビーイングは基本的に人好きということなので、覚醒が渇望ということも踏まえて「最初は人との身体の交わりを望む存在だったが、人の心にも興味を示すようになり、もっと交流したいという気持ちを抱くようになった」とします。これなら、過剰な下ネタなしに人間と関われるからです。衝動は解放なので、意志判定失敗したら面白いことになりますが。
生まれは旧い記憶、経験は喪失、邂逅は忘却と、記憶関連の経歴になったので、全部絡めます。つまり、記憶が多すぎて/長すぎて、大切な何かを忘れてしまった、という感じですね。
ここら辺はGMと相談する必要もありますが、とりあえず仮に決めます。
決まらない時はダイスに決めてもらう……固定ロイスは出自時にとった「仲間:好奇心/脅威」、経験時にとった「仲間:慈愛/憐憫」、邂逅時にとった「忘却:都築京香・懐旧/恐怖」。
うーん、喪失から決めた方がわかりやすいかな?
電子の海の一つの妄想でしかなかったが、顕現を強く願う一人に対し、初めて性愛の他にも人間と関わってみたくなった(覚醒:渇望)。その時自分は次元の壁を超え、この世界に生まれた。

出会った人間のうちの一人は孤独で惨めで、(寿命かその他の原因かはさておき)呆気なく死んでしまった。最後まで奴は可哀想な奴だった(ネガティブ:憐憫)。他に抱いていた感情があった(ポジティブ:慈愛)はずだが、もう忘れてしまった。この記憶は次第に薄れゆき、ほとんど覚えていないが、非日常に足を踏み入れた時に、ふと胸に吹き込む哀しい風として、自分はまだ人と関わり尽くしていないと気付かせる。

うむ、良い感じ。んじゃ出自……旧い記憶か。
目覚めた時、そこにいたのは一人の女性だった。
自分を見て驚くどころか、よき話し相手になってくれた。
そして彼女が住んでいる世界、つまりこの現実は、自分が生まれた世界……快楽により支配された世界とは違い、色々な感情が入り混じっている世界だと知る。
この世界と彼女自身への興味が深まる(ポジティブ:好奇心)一方で、その混沌の中で生き抜く彼女に対しいくら話し語られても未知が深まるような言い知れぬ感覚(ネガティブ:脅威)を覚えた。

おけ。
ぶっちゃけ邂逅のやつは公式NPCだからリプレイとかサプリメント読み込まないと設定作りようがないので、今の時点では決めないでおく。忘却だし大丈夫でしょう。
突拍子もないことやりたくなった時に「実は全部この過去のせいだったんだよ今思い出したけど!」「な、なんだってー!?」をやればいいや。

6. 調整
「ハンドアウトこれ完璧に土地神様よね」「黒髪ストレート枠が空いてるだとう?突っ込む」「カヴァーなににするって?ニートでもいいけど交流したいしなぁ……巫女でいいや萌え属性つくし」だのやってると、私の場合語られてない(セッションに使われていない)部分の設定が書き換わるなんてよくあるもので。

・生まれ自体はアレだけど、いつの間にか交流特化になったことにしちまえ
・噂話を媒介にした怪異って語り継がれないと力が弱まるっていうよね、じゃあ怪異が伝説になり神様になったような神社作って、参拝者が増えれば自分の存在も安泰★ってなったら結構切羽詰まった行動動機になるよね
・今リビルドして見直したらエグザイルのエフェクト結局《鍵いらずの歩み》しかもってないじゃん、じゃあそれフル活用して色々なところにひっそり首突っ込む神出鬼没好奇心旺盛キャラにしよっと

なんて設定変更をちょいちょい入れて出来上がり。

「行動動機」か「性格」で一本柱を作っておくと、あとはそれに従って動くだけなのでロールが楽です。

セッションではそれなりにキャラが立てたので、今回の事件(セッション)で彼女が四六時中何考えてたか、行動事由を一つひとつ考えていくとまたキャラが深まります。
人間(人外だけど)一歩動きだしちゃえばあとは自然と二歩目三歩目が出るので、とりあえず初期設定としてはこんなもん、なキャラメイキングでした。