GM志望者との会話 - 小細工マスタリング

    • sirahiyo
    • 登録日 2014/4/9
    • カテゴリ ノウハウ

やりたいシステムはあるんだけれど、難しそうだからGMできない、と言っている人にちょいちょい悪知恵を注ぎ込んだので、会話文を思い起こしながら微調整して掲載。
「」がGM希望者、『』が白河。

『GMはね、ルールとか全部取っ払って考えれば、"絵本の地の文役の人"とでも考えればいいよ』
「ほほう」
『例えば。"昔むかしあるところにNPCとPC1がおりました。NPCは山へ柴刈りに、君は川へ洗濯しに行きました"つって舞台や設定、現状を大まかに説明する。んで、"君が洗濯をしていると、川の上流から大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました"
で、その後に、さてどうする?とでも言えばいい』
「あー……」
『"じゃあ、桃を手繰り寄せてみます"という行動宣言タイプのプレイヤーもいるし、"なんと大きな桃か!これは是非とも手に入れ味をみてみなければ!"と言うロールプレイタイプもプレイヤーもいるけど、まあそこらへんは好みで』
「自分はどっちかってと後者かなぁ」
『かもねぇ。で、"では、君は桃を家に持って帰る。台所から包丁を持ってきた状態だね。どうする?""桃を切る?君が切ろうとすると、中から何かが飛び出してくる!"と続けるだけで、ほらマスタリングできた』

「でも俺は桃を切るって宣言しちゃったし……中身まで勢い余ってブシャー!ってなっちゃったりして」
『ううむ、確かにあるんだよな。プレイヤーが勝手に振って"桃を一刀両断にする!出目12!よし!"っていう場合。そういう時は、"ちょい待ち。君がまさに桃を真っ二つにしようとするとだな、中に誰かがいることに気付く!"と繋げる』
「なるほど。でも、やりすぎると一人語りになっちゃうね」
『まあ、その辺は兼ね合いだ。逆に、"流れている桃をちゃんと入手できるかな?ダイス振ってみて"とかすれば、なんかそれっぽくなる。"出目6か。なら、君はこけそうになったが、なんとか桃を川辺まで引っ張ってくることができた"とか』

「出目が極端に低い場合は?例えば、ファンブルとまではいかなくても、2d6で1と2とか」
『どうしてもシナリオの都合で上手くいってほしい判定だった場合は、ネガティブな描写をしつつも成功時と同様の結果を与える。"君は思ったより深い川に苦戦して、頭まで濡れ鼠になってしまった。が、大きな桃も岩に引っかかっていたおかげで、なんとか回収できたね"。もしどうしても苦しいようなら、シナリオに差しさわりないペナルティに置き換えて失敗を表現する。"ああ、君は流れに足をとられて盛大にすっ転び、岩に膝をぶつけてしまった。HP-3しといてくれ。桃は流されて遠のきつつあるがもう一度挑戦できるよ"とかな』
「そうか、HP減らすって手があったか」
『そうそう。必ずしも、判定に失敗したからといって、PCの行為自体が失敗したことにしなくてもいいんだ。情報収集とかでも同じで、失敗した時は、あたかも成功したらそれ以上の情報を手に入れられたかのような口ぶりで、成功時に入手できるはずの情報を与えればいい。時々"PC達のダイスの目が奮わなくって情報与えられなくて困っちゃいました"みたいなことをいうGMがいるけど、馬鹿正直に失敗させる必要は何もないんだ』
「あ、そういえばそういう人いたなぁ」
『逆に言えば、そんくらい慣れてない人も腐る程いるから、多少慣れてなかろうが大丈夫。少々とちったりなんだったりなんてこともよくあることなんだから』
「おお、そっか」

例え話にとっさに桃太郎を持ってきてしまうのは、一番最初に読んだルールブックである『パワープレイ』のせいだろうなぁ。